脱皮の周期
エビは成長に伴って、古い外骨格を脱ぎ、新しい外骨格に生まれ変わる「脱皮」を繰り返します。脱皮の周期は種類によって異なり、カンムリエビのように1年に1回しか脱ぐことがない種もいます。一方、ヤマトシジミエビのように2~3週間ごとに脱ぐ種もあります。
脱皮の手順
脱皮の前日から、エビは食欲がなくなり、体が膨らみ始めます。これは内部の水分が外骨格から入り込むためです。脱皮当日には、エビは水中で体を振動させたり、ゴミや岩にこすりつけたりして、古い外骨格を破壊します。そして、頭の部分から脱ぎ始め、全身をゆっくりと抜け出します。この時、水中にはエビの古い外骨格が浮かび上がります。新しい外骨格は柔らかく、塩分濃度が高い海水を吸い上げることで硬くなっていきます。
脱皮の際の危険性
脱皮中のエビは、古い外骨格を抜けた後、体が柔らかくなっています。そのため、天敵に狙われやすく、病気にかかりやすい状態となります。また、水質が悪いと、新しい外骨格がうまく硬くならず、体が曲がり、死に至ることもあります。
以上のように、エビの脱皮には種類によって周期が異なり、脱ぐ時には危険が伴います。水槽で飼う場合は、水質にも注意しなければなりません。
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