鯉のぼりと黒い鉢の関係
鯉のぼりが揚がる季節になると、屋根の上に黒い鉢が置かれることがあります。これは、“鯉のぼりと共に生きる家族の安全を祈る”という意味が込められています。
古くから、日本では鯉のぼりが端午の節句や、子供の誕生日などのお祝いの席で飾られるようになっていました。そして、鯉のぼりが泳ぐ様子が、生命力にあふれ、健康で幸せな生活を送ることを願う象徴として捉えられるようになりました。
ところで、鯉のぼりが揚がる場所は、一般的に屋根の上です。これは、鯉が川を遡る様子を表現するために、風に乗って鯉のぼりが泳ぐように見えるからです。そして、鯉のぼりが泳ぐ空間として、屋根の上が適していると考えられるようになりました。
さて、黒い鉢についてですが、これは古い伝統的な神職の装束の一部である「黒鉢(くろかわら)」と呼ばれる帽子の形状に似ていることから、神職の装束に倣ってこのようなカタチになったといわれています。
しかし、鯉のぼりの様子を表現する風鈴(かざり)の一種とする説や、雨水を集めるための水受けとして使われていたものが起源だとする説もあります。
コメントを残す