日本最古の学校とは
日本で最も古い歴史を持つと言われる学校は、奈良県の東大寺にあります。8世紀に建立された「唐門左方の大講堂」こと「法華堂」が、日本で初めての学校建築だとされています。
法華堂が学校として使われた理由
法華堂が学校として使われたのは、この建築物の背後にある理由があります。当時の奈良時代には、天台宗の修行場として機能していた法華堂。そこで、僧侶たちに授戒や読経を教える必要があったため、天台宗の開祖・最澄が「ならなん・ここが大学」と書いたという記録が残り、学校としての機能を持つようになったと言われています。
法華堂の建築様式と特徴
法華堂は、八角形の平面を持つ八角錐形のちょうちん塔で、この形状が斬新であった当時、中国以外の国で初めて建てられた建築物といわれています。内部は全て杉材で作られ、柱一本を支えにした重層天井や、縁頭(えんがしら)や彫刻が施された壁面などが特徴的です。
現在の法華堂の姿
法華堂は、当時からその後の時代にかけて何度も改修され、現在でも東大寺の中心的存在として、多くの観光客や信者たちに愛されています。また、1998年には「古都奈良の文化財」として、UNESCOの世界文化遺産にも登録されました。
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