台風の命名方法
台風の名前は、気象庁が決めています。気象庁は、世界的に使われている「台風命名のための組織」に加盟しており、日本を含む14の国や地域が参加しています。気象庁は、台風の発生した海域、風速、気圧などの情報を基に、来る可能性がある台風の名前を順番につけていきます。名前は、あいうえお順に決められています。
台風の名前の由来
台風の名前には、それぞれ意味があります。例えば、2021年の5月に発生した台風5号は「コグマ」と名づけられました。これは、フィリピンで使われる文様や色彩など、2021年命名委員会が選定したリストの中から、コになる名前の候補から選ばれたものです。以前は数字で命名されていましたが、1987年でじわじわした台風名の方が聞いた方が、記憶に残りやすいことが分かり、現在では台風名が使われています。
何度でも使われる名前と歴史のある名前
気象庁が過去に使った台風名は、二度と使わないようになっています。しかし、カテゴリー5に達する特に強い台風の名前は、何度でも使われることがあります。また、気象庁が1966年から名付けを始めて以来、名前が変わらなかった台風があります。それは、台風紋姫(もんき)で、1966年8月に初めて出現し、2020年9月に最後に出現した時も、紋姫と同じ名前が使われました。
余談:台風番号1号とは?
「台風番号1号」と聞くと、最初の台風のような気がしてしまいますが、実は台風番号1号は、毎年1月に発表される「今年の初めての台風が発生した場合の番号」のことです。つまり、1番目に名づけられた台風とは限らないのです。また、毎年1年目となる「元号の最初の台風」も、台風番号1号とされます。例如、2020年の台風番号1号は、「令和最初の台風」として報じられました。
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