「桃太郎」の由来と意味について

由来

「桃太郎」は、日本の民話の一つで、古くから親しまれています。その由来は、諸説ありますが、以下のような説が有力です。

最も有名な説は、室町時代に編まれた『竹田出雲抄』において、恵比寿の子孫であるおじいさんとおばあさんが、桃から生まれた赤ん坊を拾って育てたという話が紹介されていたことから、それが原型となったというものです。

また、別の説では、白峯神宮に伝わる「桃山比丘尼」の伝説が元となっているとされています。この比丘尼は、弥勒菩薩の化身と伝えられ、桃山で般若経を講義し、治癒の力を持つ桃の実を人々に与えたという内容でした。

意味

「桃太郎」の名前には、意味が込められています。

「桃」は、長寿や不老長寿の象徴とされる果物で、桃の実を食べると、病を治したり、若返ったりするという伝説があります。

一方、「太郎」は、男児の名前の一つで、勇ましさやかっこよさを表します。古い時代には、兵士の名前に多く使われていたとされています。

つまり、「桃太郎」は、長寿と共に勇ましく、かっこよく育って欲しいという願いが込められた名前と言えます。