お茶碗の三種類
日本茶を飲む際に使うお茶碗には「狭口」「中口」「広口」の3種類があります。
狭口は、主に立礼茶道で用いられ、湯呑や急須から注いだお茶の味が濃く感じられるのが特徴です。
中口は、一般的に家庭で日常的に使われるお茶碗で、全体的にバランスが取れており、飲みやすい形状になっています。
広口は、お茶をよく見せることができ、口当たりが柔らかいというメリットがあります。
お茶碗の形と歴史
お茶碗の形は、歴史的・文化的背景や茶道の流派によって異なります。
たとえば、南北朝時代には「天目茶碗(てんもくちゃわん)」という、白い磁器に模様が彫り込まれた茶碗が流行しました。
江戸時代には、茶人・千利休が「切りもの」と呼ばれる、均整のとれた形状の茶碗を作り出しました。
また、茶人・武者小路実篤が創始した正月の茶会「元日の茶(がんじつのちゃ)」では、丸型の「初茶(はつちゃ)」というお茶碗が用いられます。
お茶碗のカタチと適性
茶碗のカタチには、口当たりや味わいに影響があります。
たとえば、狭口のお茶碗は、お茶の味がしっかりと感じられるため、味を楽しみたい人に向いています。
一方で、広口のお茶碗は、甘味が引き立って、口当たりが柔らかいので、苦味が苦手な人や、お茶を飲む機会が少ない人に向いています。
適性のあるお茶碗を選ぶことで、お茶をより美味しく飲むことができます。
コメントを残す