ミイラの誕生
古代エジプトでは、王や王妃をはじめとした高位者や、富裕な市民が自分の遺体を保存する習慣がありました。当時は、霊魂が再び肉体を取るために必要だと考えられていました。そこで、体内の臓器を除去し、腐敗を防ぐために生薬を使用し、約70日間、乾燥させた遺体がミイラ化するのでした。
ミイラが病気の治療薬に!?
現代では、ミイラは歴史や文化を学ぶための展示品となっていますが、実は医療にも使われていたんです。17世紀、ヨーロッパの医師たちは、ミイラに含まれるニトラートを使用した薬品が、病気の治療に効果があると考えました。ニトラートには殺菌効果があり、ペスト予防にも使われました。
ミイラと化粧品
古代エジプトの女性たちは、美容や健康のために、ミイラに含まれる青銅(ブロンズ)や鉄分を利用した化粧品を作っていました。これらの化粧品は、目元を強調した「コハラ」や、唇に色をつけた「口紅」のようなものでした。
まとめ
古代エジプトのミイラは、霊魂が再び肉体を取ることを信じる文化の中で生まれました。しかし、その保存方法が、今日の医療や化粧品にも影響を与えたというのは驚きですね。
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