コンクリートは水を吸わなくなる?!

コンクリート表面の水の現象

一部の人には「コンクリートの表面に水が張っていることがある」と感じるかもしれません。

これは「浸透圧」という現象によって起こるもので、コンクリート表面に塩などの雑物が混じると、塩水がコンクリート内部よりも高密度となり、コンクリートに塩水を吸い上げることで水の量が多くなり、表面に水が張る現象となります。この現象は「塩化現象」とも呼ばれます。

コンクリートの一般的な性質としての水吸収機能

一方で、コンクリートは乾燥すると硬化する材料です。しかし、コンクリートそのものには水を吸う性質があるため、高温・多湿な環境下では水を吸い、細孔内の水分蒸発によって空洞を生じ、塊体強度が低下することが問題となります。

しかし、最近の研究から、内部に微細な空洞が多くあるコンクリート自体は、細孔内の水分が乾燥するまでに10年以上の期間が必要とされています。そのため、水を吸う性質については、低下している理論もありますが、いまだ研究が進められる段階です。

参考文献:岩石材料學報 (Vol. 27, No. 7, pp.197-202 2011)


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