非対称暗号とは？

何が非対称暗号として定義されるのか？

非対称暗号とは、暗号化の手法の1つであり、暗号化と復号を行う際に、別々の鍵を使用する暗号のことです。これは、従来の対称暗号とは異なります。対称暗号は、同じ秘密鍵を暗号化・復号に使用しますが、非対称暗号は秘密鍵と公開鍵の2つの鍵があります。

非対称暗号の利点は何か？

非対称暗号は、安全性が非常に高いという利点があります。公開鍵は誰でも知っていてもよく、秘密鍵は所有者だけが知っています。そのため、暗号化を行う際に、秘密鍵を知らない第3者が公開鍵から元の情報を解読することは不可能です。また、秘密鍵の管理が必要ですが、従来の対称暗号よりもセキュアな暗号化方法であると言われています。

非対称暗号の代表的な種類には何があるか？

非対称暗号には代表的な種類が2つあります。1つ目はRSA暗号です。RSA暗号は、暗号化や復号に非常に高度な計算が必要であるため、解読が困難とされています。2つ目は楕円曲線暗号です。楕円曲線暗号は、RSA暗号よりも小さい鍵長で同程度の安全性が実現できるため、スマートフォンやモバイル端末に適しています。

非対称暗号が使われる場面はどこにあるのか？

非対称暗号は、通信の暗号化、電子署名などに一般的に使用されています。通信の暗号化では、データの送信者は相手の公開鍵を利用して暗号化し、受信者は自分の秘密鍵を利用して復号します。また、電子署名では、証明書局などが自分の秘密鍵で署名し、公開鍵を利用することで、デジタルデータの改竄防止を行っています。