霊長類で唯一ペニスの骨があるのはヒト科のみ

豆知識

ヒト科（ヒト亜科）にはヒト、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどが含まれる。このグループの男性は、陰茎の根元に骨化している「ペニスの骨」を持っています。この骨は、科学的には「ペニス骨（Os penis）」と呼ばれます。

ペニス骨は、陰茎を硬直する際に、柔軟性と剛性を調整する役割を果たしています。また、交尾時にペニスを支える役割も持っています。

なお、ヒト科以外の霊長類ではペニスの骨は存在しません。狭鼻猿科や広鼻猿科のオスはペニスの筋肉を使って、女性を受精させます。

ペニスの骨を英語で「baculum」といいます。この言葉は、ラテン語で「杖」という意味を持つ「baculus」から来ています。

また、ペニス骨は人間の男性にも存在していたとされています。しかし、進化の過程で失われたのか、極めて小さくなってしまったため、現在の人間には存在しないとされています。