「聴覚的記憶」とは？

聴覚的記憶とは

聴覚的記憶とは、聞いた音を記憶する能力のことを指します。例えば、ある曲や音楽を聴いたときに、その曲が終わった後でも、その旋律やメロディーを口ずさむことができるのは、聴覚的記憶が働いているからです。

聴覚的記憶には、短期記憶と長期記憶の2つの種類があります。

短期記憶は、一時的に記憶する能力のことで、数秒～数分程度で消えてしまいます。例えば、ある人の名前や電話番号を聞いたときに、その情報を覚えておくことができるのは、短期記憶が働いているからです。

一方、長期記憶は、数時間～数日～数年というように、長期間にわたって記憶する能力のことで、学習や経験によって形成されます。例えば、小学校で習った歴史や、昔聞いた懐かしい曲を覚えているのは、長期記憶が働いているからです。

聴覚的記憶についての研究では、心理学や脳科学などが関わっています。聴覚的記憶は、音を処理する脳の領域（聴覚野）と、記憶を処理する脳の領域（海馬）が関与していることが分かっています。

また、聴覚的記憶は、人によって差があることが分かっています。楽器を演奏する人や、音楽に詳しい人は聴覚的記憶の能力が高いとされています。

聴覚的記憶は、音を聞いた際にそれを記憶する能力のことで、短期記憶と長期記憶の2つに分かれます。人によってその能力に差があることが分かっています。