日本人はなぜうがいをするのか

うがいの歴史

うがいは、紀元前3000年頃から古代エジプトで行われていたと言われています。この時代、歯磨きとうがいの習慣は一般的で、この文化がギリシャやローマに伝わりました。日本でも古くから、歯磨きやうがいが行われており、日本の歯磨き粉は、洋風の歯磨き粉が普及する以前、漢方薬や白檀の粉末を主に使用していました。

うがいは、口内の細菌やウイルスを除去することが目的です。これによって、口臭や歯周病、風邪やインフルエンザなどの病気を予防できるとされています。

また、うがいには、喉の炎症を鎮める効果もあります。日本では、病気や花粉症などで喉が痛いときに、塩水を使ったうがいが一般的に行われます。

日本では、昔からうがいに塩を使用していました。塩は消毒効果があり、口内の雑菌を除去し、喉の痛みを鎮める効果もあります。また、塩は当時非常に貴重な商品であり、武家や一般庶民も使用していたと言われています。

うがいの基本的な方法は、口に水を含んでグリグリとぐるぐる回すことです。ただし、唾液の出やすい時間帯で、軽くうがいをしてから本格的にうがいをすると、より効果的なうがいになります。

また、塩を使う場合は、1%以下の濃度に薄めることが望ましいとされています。濃すぎると口や喉が痛くなってしまうため、注意が必要です。