米の原産地と歴史
米は中国で約1万年前に栽培が始まったとされています。日本には古代中国から紀元前300年ごろに伝わり、縄文時代に既に稲作が行われていました。
米の大量生産が始まった背景
江戸時代中期には、日本でも米の大量生産が行われるようになりました。この背景には、江戸時代初期に欧米から輸入されたジャガイモやトウモロコシ等の新しい食物が原因として挙げられます。これらの食物の普及により、穀物不足が深刻になりました。そこで、幕府が農民に対して、新しい品種の稲と栽培方法を伝えることを奨励するようになったのです。
米の大量生産に貢献した技術
江戸時代中期から後期にかけて、米の生産量が飛躍的に増加したのには、以下のような技術革新が寄与しています。
- 田起こし・耕運機の改良: 農民が手作業で行っていた田起こしと耕運の作業を機械化し、作業効率が大幅にアップしました。
- 稲刈り・稲脱ぎ機の導入: 従来は手作業で行われていた稲刈りと稲脱ぎも、機械によって行うことが可能になり、作業の軽減化が図られました。
- 肥料の普及: 幕府が肥料の生産を奨励し、肥料が普及したことにより、米の収量が向上しました。
現代の米の生産状況
日本でも、現代では農薬や化学肥料などの技術の進歩により、増収増産が進んでいます。また、茨城県の常陸太田市では、日本一の米の生産地として知られています。
世界的には、アジアを中心に大量の米が生産されています。特に、中国・インド・インドネシアなどが、米の大生産国として有名です。
ちなみに、米は一等米~五等米までの等級が設定されています。一等米はおいしくて見栄えもよい米、五等米は粒が小さく、痩せているとされています。
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