天の川に関する豆知識
七夕の由来ともいわれる牽牛星と織女星を繋ぐ天の川ですが、実は天の川とは別の星座がモチーフとなっています。古代中国では、織女と牽牛という2人の神様が仕事を放棄して、仲良くしたため、天帝に罰せられて織女は織り機を持って天の川の南岸に、牽牛は天の川の北岸にそれぞれ住まいを与えられたとされています。
また、日本では、織姫の住む天の川には鶴が住んでおり、幸運をもたらすとされています。
笹飾りに関する豆知識
七夕の習慣として、笹の葉に短冊や折り紙を飾ることが挙げられます。これは、笹飾りがいつ頃から始まったかはっきりわかっていませんが、江戸時代になると「笹飾りをするとお腹が健康になる」と庶民の間で信じられるようになり、人気が高まったとされています。
さらに、笹飾りをする日にちにも意味があります。古くから、夏の七五三の行事が行われる11月15日に対し、それからちょうど半年後にあたる5月5日が「端午の節句」と呼ばれます。そして、その半年後にあたるのが七夕であり、この日は邪気を払うとされ、お祓いの意味合いが込められています。
織姫と彦星にまつわる豆知識
七夕のメインイベントといえば、織姫と彦星の出会いと別れですが、実は古代日本では、織姫は舞姫であり、神様に仕えて踊りを取り仕切っていた女性たちのリーダー格であったとされています。
また、織姫と彦星は単なる恋人ではなく、太陽神が2人の間に生まれた子供、すなわち大和の武人の始祖であるという伝説もあります。
参考文献:「歴史読本」 2010年8月特別増刊号
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