豆知識：日本で最初の珈琲店はどこだったのか

日本初の珈琲店

日本初の珈琲店は、神戸にある「山田珈琲店（現在は閉店）」であるとされています。山田珈琲店は、現在の「神戸コーヒー通り」に面しており、昭和初期には多くの珈琲店が軒を連ねていたことから、神戸は「珈琲の街」として知られていました。

珈琲は、エチオピアのアラビア半島からアフリカ、ヨーロッパに広がり、17世紀にオランダやイギリスを通じて日本にも伝わりました。当時の日本では、「黒いお茶」と呼ばれる珈琲が、医療用途として輸入されていました。

日本初の珈琲店「山田珈琲店」は、神戸にある山田勇四郎が1892年に開業したものです。神戸港が開港して以来、外国人居留地が形成され、エキゾチックな文化や商品が多く輸入されるようになりました。そんな中、山田勇四郎は西洋の飲料である珈琲に興味を持ち、店を開業するに至りました。

山田珈琲店は、当時まだ馴染みの薄かった珈琲を広めるため、一杯20銭という低価格で提供していました。また、家庭用のベンチトップ焙煎器を製造し、一般の人々にも手軽に珈琲を楽しむことができるようになりました。

日本における珈琲の普及には、山田珈琲店の他にも多くの珈琲店が関わっています。また、戦後には国産珈琲豆の栽培が進み、今では世界的にも有名な日本の珈琲文化が形成されています。

参考文献：「神戸コーヒー通り」公式ウェブサイト、https://www.kobe-cafe-street.com/intro/kobe_history.html