プランクトンを食べるクジラたちの「白い糞」はなぜ緑色なのか？

プランクトンとクジラ

プランクトンは、海の生態系において重要な役割を果たしています。海洋生物の基礎的な餌となり、生態系の栄養循環を支えると同時に、大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を発生させます。

鯨類の多くは、このプランクトンを主な餌としています。例えば、シロナガスクジラは1日あたり数千リットルもの海水を吸い込み、その中に含まれるプランクトンを摂取します。

糞の色が緑色になる理由

このように、クジラたちは大量のプランクトンを摂取するため、排泄物もプランクトン由来の成分が含まれています。そして、それが緑色になる理由は、プランクトンに含まれるクロロフィルという色素によるものです。

クロロフィルは、植物が光合成を行うための色素であり、緑色をしています。プランクトンも光合成を行うためにクロロフィルを含んでいるため、その摂取量が増えると糞も緑色になります。

まとめ

プランクトンを主な餌としているクジラたちの糞がなぜ緑色なのか、その理由をご紹介しました。海洋生態系の中で、プランクトンは非常に重要な存在であり、クジラたちの排泄物にもその存在感を示すような緑色が現れます。