キリンの血圧

なぜキリンは首が長いのか？

キリンの首は約1.8mも長く、なぜここまで長いのか疑問に思う人も多いでしょう。実は、キリンの首は身体に血液を送るために必要なものなのです。キリンの体は大きく、そのため血液を送るのに力が必要になります。首が長いことで血圧を上げ、全身に血液を送ることができるようになっているのです。

一般的な哺乳類の血圧は、人間でいうと120～80程度ですが、キリンの場合はなんと260～160程度もあります。これは、首の長さが2m以上に及ぶ個体で測定されたものです。人間でいうと、高血圧と診断されることがほとんどですが、キリンにとっては正常な範囲なのです。

キリンの心臓は非常に大きく、体重が900kgもある成獣の場合、人間の約5倍の大きさを誇ります。これは、たくさんの血液を全身に送り出すために必要な大きさなのです。

キリンの首が長いのは、血液を全身に送るために必要なもの。そしてその長い首が生み出す血圧は、人間でいうと高血圧に当たりますが、キリンにとっては正常範囲。キリンの心臓は驚くほど大きく、たくさんの血液を全身に送り出すために必要な大きさを誇ります。