目の中の「青い点」
人間の目は、色を認識する際に3つの種類の錐体細胞を使っています。それぞれが、赤・緑・青の光をたくさん取り込むことができ、それらの比率から色を判断しています。
しかし、実は目の中には「青い点」というものが存在するのです。これは、目に光が入ってくると、まばたきすることで覆われている角膜の形状が変わり、光が屈折して表面が膨らんでしまうことで起こるものです。
この青い点は、いわゆる「青い光分散現象」と呼ばれ、光が空気中よりも水分の多い目の内部に入ることで生じます。そしてこの青い点は、人によって大きさや形が異なるため、視力検査の際に目の調子を知る指標としても使われることがあります。
同じ色の点と錯覚する「透過現象」
また、目にはもう1つ、同じ色の点があることが知られています。それは、視界にあるあらゆる物体の周りに発生する「透過現象」と呼ばれるものです。
具体的には、光が物体の表面を透過して反射する際に、光の影響を受けた周囲の組織が同じ色に見えるようになる現象です。例えば白い壁が赤い花に囲まれていると、周囲の白い壁にも赤色が広がって見えるのです。
この現象は、光や色に関する面白い現象の一例であり、光に興味がある人には是非知っておいてほしいものです。
以上、目に関する豆知識でした。
【参考文献】
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