鎌倉時代における武士の肥満現象について

武士の活躍により食事が増え、肥満が広がった

鎌倉時代において、武士は社会の中心的存在であり、戦いの能力が重要視されていました。そのため、運動量が多く栄養にも気を使った食生活を送っていました。また、戦場での粗食に比べ、平時の食事は豪華で、肉や魚、米や麦の消費量が増えました。これにより、武士階級を中心に肥満が広がったとされています。

肥満の危険性を理解していた武士もいた

ただし、肥満が健康に悪影響を及ぼすことは当時でも理解されていたようです。『金剛峯寺縁起』には、肥満が原因で早世した徳政令丹比の話があります。また、流行病が蔓延する中で、病気にかかりやすい肥満体型を避けるために、意図的に食事を制限した武士もいたとされています。

肥満を嘲笑する風潮もあった

一方で、鎌倉時代中期から後期にかけては、臆病者・弱者であるとの理由から、肥満を嘲笑する風潮があったとされています。『太平記』には、肥満した武将について「さながら丸太のように太っている」と揶揄する記述があります。

まとめ

武士階級を中心に肥満が広がった鎌倉時代。肥満の危険性は当時でも理解されていたが、風潮としては嘲笑的なものもあったようです。現代でも、過剰な食事や運動不足が原因で肥満になる人は多いため、健康に気を使うことが大切です。


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