息を吸い込んで耳を閉じると、自分の脳みそが音を聞きながら口ごもってしまう

 豆知識

 この現象は、オートフォニック・エフェクトと呼ばれるもので、耳に入ってくる音が自分自身の声と類似していると、その音が聞こえた瞬間に自分自身が喋っているように錯覚してしまうことです。

 この現象は、人間だけでなく、動物たちにも同様に起こります。例えば、犬が自分自身の鳴き声を聞いた場合、同じように反応します。

 詳しい解説

 オートフォニック・エフェクトの研究は、1977年にアメリカ人心理学者チャールズ・フィリップスによって始まりました。彼は、録音した自分自身の声を再生すると、セレブリティになった気分になりやすいという現象に気がつきました。

 彼は後に、この現象が良心的であるか、それとも偽りやすいかを調べるために、自分自身の声のスリット写真(可視化技術)を撮影し、被験者に見せながら自分自身の声と他人の声を聴き分ける実験を行いました。その結果、被験者は自分自身の声を他人の声と混同する傾向があることがわかりました。

 オートフォニック・エフェクトは、自分自身が会話や音楽の中で発する音を聞くときなど、あらゆる面で影響を及ぼします。たとえば、自分の鼻歌や踊りが上手くないと思っている人は、自分自身の音を聴くことができると、上手く歌えるか踊ることができるようになるかもしれません。


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