「ハンセン病」とは？

ハンセン病とは

ハンセン病とは、らい菌が原因で引き起こされる慢性感染症です。らい菌は、主に呼吸器から腕や足先にかけての神経に感染し、感染した神経を破壊していきます。このため、徐々に感覚が鈍くなり、指先や足先が切り落とされたように変形していくことが特徴的です。

ハンセン病の歴史

ハンセン病は、古くは「癩病」と呼ばれ恐れられていました。昔はこの病気にかかると医療的な治療も行われず、標的とされた人々は社会から疎外され、迫害を受けることが多かったと言われています。

ハンセン病の治療

近年の治療法の進歩により、ハンセン病の治療は可能になりました。現在では、抗生物質を用いた治療が一般的で、患者の細菌感染を抑えることが目的となります。また、社会復帰支援や、患者の生活支援も行われ、治療だけではなく社会的支援も重視されるようになっています。