1. “七転び八起き”とは?
“七転び八起き”とは、日本の諺であり、挫折や失敗を繰り返しながらも、諦めずに立ち上がり続けることの大切さを表した言葉です。
2. 由来
この言葉の由来には、いくつかの説があります。
2-1. 鎌倉時代の武士の故事
最も有名な説の一つは、鎌倉時代に実在したとされる名将・北条政子のエピソードに由来するとされています。
北条政子は、若い時に夫を失い、その後は実子のために政治的活動を続ける中で、多くの挫折や失敗を経験しました。しかし、その度に立ち上がり、努力を続けたことから、人々から“七生八起”と讃えられました。
2-2. 中国の伝説
中国の伝説によれば、昔、ある男が学問に励んでいると、ある日に転んでしまいました。しかし、その男は諦めずに立ち上がり、また転んでしまいました。それでも、彼はくじけずに何度も何度も立ち上がり、最終的に成功を手にしたという話があります。
3. 片言の洋語の影響
“七転び八起き”は、日本語における諺としての定着をみているものの、実は洋語の影響があるとされています。
江戸時代には、オランダ商館が長崎にあったこともあり、洋書や洋語が取り入れられるようになっていました。
“Seven falls, eight rises”という言葉は、片言の洋語として日本でも広まっており、その後、日本語に翻訳され、多くの人々に知られるようになったと考えられています。
4. まとめ
“七転び八起き”は、日本語における諺の一つであり、“挫折や失敗を繰り返しながらも、諦めずに立ち上がり続けること”を表す言葉です。その由来には、鎌倉時代の北条政子のエピソードや中国の伝説、オランダ商館など、いくつかの説があります。また、洋語の影響を受けている側面もあると考えられています。
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