嗅覚とは
嗅覚は、我々が匂いを感じる能力のことです。鼻の中にある嗅覚受容体が、空気中に浮遊する揮発性化合物を感知し、脳に送信されます。
鼻が嗅覚を感じる仕組み
人間の鼻は、左右に分かれた2つの穴があります。空気は鼻孔に入って、鼻腔に通されます。鼻腔内には、約20〜30平方センチメートルにもおよぶ粘膜があり、嗅覚受容体がそこに存在します。
嗅覚受容体は、約千種類あり、それぞれが特定の化合物に反応します。空気中に浮遊する化合物が鼻腔に入り、嗅覚受容体に触れることによって、脳に情報が送られます。
鼻の嗅覚能力について
人間の嗅覚能力は、個人差がありますが、おおよそ100万種類以上の香りを区別することができます。そのうち、ひとつの化合物を区別できるうえ限界とされている値は、およそ40兆分の1です。
また、嗅覚は、感情や記憶とも深く関係しています。匂いは、感性や記憶に強い影響を与えます。例えば、懐かしい香りや好きな香りが感じられると、心地よい気持ちになると言われています。
嗅覚と健康状態の関係
嗅覚は、食べ物や環境の変化に対して、警告を発する役割も持っています。嗅覚異常は、病気の兆候の一つとしても知られています。たとえば、風邪やインフルエンザ、COVID-19など、味や嗅覚異常が報告されることがあります。
ほかにも、加齢に伴って嗅覚能力が衰えることがあるほか、喫煙や環境汚染などが原因で、嗅覚異常を引き起こすことがあります。
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