脳の働きに必要な水分量
人間の脳は体重の約2%を占めると言われています。そして、脳の細胞は水分で構成され、正常な働きには水分補給が欠かせません。
研究によると、脱水状態にあると記憶力や判断力が低下することが分かっています。また、脳に必要な栄養素や酸素が運ばれにくくなるため、集中力や注意力が低下することも報告されています。
したがって、脳の正常な機能を維持するためには、1日に1リットル程度の水分を補給することが大切です。
脳が水分を吸収する仕組み
脳は血液とともに、身体の各器官から水分を受け取ります。
しかし、脳には「血液脳関門」と呼ばれる、血液中の有害物質や細胞など、脳に必要のない物質を遮断する機能があります。このため、脳に必要な水分や栄養素は、血液中に含まれている「オスモラリティ」という値によって、脳から選別され吸収されます。
脳は飲酒による脱水症状に弱い?
アルコールは、利尿作用により体内の水分を失わせます。そのため、飲み過ぎると脱水症状に陥り、頭痛や倦怠感などの症状が現れます。
また、アルコールによって脳内から分泌される「バソプレシン」というホルモンが抑制されるため、腎臓が水分を排出しやすくなります。このバソプレシンは、体内の水分を調節するために必要なホルモンであり、アルコールによるバソプレシンの抑制が脱水症状を引き起こす一因となります。
つまり、アルコールを飲む際には、適量を守り、十分な水分の補給を心がけることが大切です。
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