仏像は秘密の仕掛けがある？！

仕掛けを隠す技術

仏像には、彫刻技術もさることながら、秘密の仕掛け技術が施されることがあります。例えば、羽を持つ仏像の羽根は開閉できるようになっています。また、特定の場所を押すことで、胸や眉、額の部分が開き、内部に補助神像が収められていることがあります。

この仕掛け技術は、平安時代から始まったとされています。当時の貴族や寺院は、仏像を制作する際に、制作技法や密教思想を伝えるための手段として、仕掛け技術を施すようになったと言われています。

現代に残る仕掛けを持つ仏像としては、「愛宕山のお加茂さん」の木造千手観音菩薩像が挙げられます。この仏像の手のひらにある開口部から、内部の補助神像が出現することができます。

仏像には、彫刻技術に加え、秘密の仕掛け技術が施されているものがあります。これは、平安時代から始まり、制作技法や密教思想を伝えるための手段として行われてきました。現代にも、仕掛けを持つ仏像が残っています。