「円」の成り立ち
「円」は、中心に点を置いた円形のイメージであり、描かれる様子は、中国やインドから渡来した渦巻文様から派生しています。
当初は「圓」という表記で、意味は「丸いもの」ということでした。その後、7世紀ごろから「円」という表記が使われるようになりました。
「円」が日本で使われるようになった経緯
6世紀に、朝鮮半島の百済から倭国(日本のこと)に仏教が伝えられました。このときに、円形の宝珠や仏具などが一緒に伝えられました。
これらの円形のものは、そのまま日本の宮廷や民家にも取り入れられ、円形に親しむ文化が形成されました。そして、円形を表す漢字も、使われるようになりました。
お札の「円」の意味
日本の貨幣である「円」は、当初は一円銀貨という銀貨でした。その後、1900年代になり紙幣化され、紙幣にも「円」という漢字が使われるようになりました。
紙幣の「円」とは、お金の円滑な流れを表しています。また、円は無限の形をしていることから、豊かな繁栄や平安を願うシンボルとしても使われます。
コメントを残す