イギリスの法律で「不死身」にされたスイスの野生生物

背景

イギリスでは、1837年に制定された「1837年野生生物法」により、野生動物の所有および猟が厳しく管理されています。しかし、この法律には、イギリスにおいて自由に繁殖する野生生物についての条項が含まれていませんでした。

出来事

その後、20世紀初頭に、イギリスの法律家であるジョージ・マグレガー・リチャーズは、スイスのミューレンタールにある、ブール・ダン・ジリオン自然保護区について調査を行っていました。彼は、その地域に多数生息していたヒツジやヤギを、イギリスへと移送しようと考えました。

障害

しかし、その地域には、ある「不死身」とされる野生生物がいました。それは、シロイワヤギ(英名:イビック、学名:Capra ibex)です。この生物は、岩場を駆け巡り、高所で生息することで有名ですが、イギリスにはすでに絶滅しているため、移送対象に入ることはできませんでした。

決定

そこで、リチャーズは、スイス政府に依頼し、ブール・ダン・ジリオン自然保護区のシロイワヤギについて、「イギリスの法律により不死身とされる生物」として、厳密に保護するように要請しました。

結果

スイス政府は、リチャーズの依頼に応じ、1949年にシロイワヤギを保護する法律を制定しました。その後、1973年には、同じ法律により、この生物がほとんど絶滅状態になったときに再び保護されることが決定されました。この法律により、シロイワヤギは、イギリスの法律で保護された唯一の生物となりました。

参考文献:

https://www.bbc.com/news/world-europe-40634685


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