ボルトの単位「ボルト」は誰にちなんで名づけられたのか

1. ボルトとは何か？

ボルトとは、電圧の単位のひとつで、電子が移動する力を表します。国際単位系（SI）では、ボルトの記号は「V」です。

ボルトという単位は、イタリアの物理学者、アレッサンドロ・ボルタにちなんで名づけられました。ボルタは、電気の研究で多くの貢献をし、電池の発明でも知られています。

単位の前に「キロ」や「メガ」がついた単位があるかと思いますが、これらはボルトの倍数を表しています。つまり、「キロボルト」は1,000V、「メガボルト」は1,000,000Vを表します。これらの単位は高い電圧を表す際に使われます。

電気は人間にとって非常に危険なものです。その理由は、電気の力が強く（ボルト数が高い）、かつ電流が体を通ると心臓の調子を崩すためです。人間が感じる電気の強さは、数ボルト（ミリボルト）でも感じますが、死亡するには、数千ボルトが必要となります。

電気には、「電圧」と「電流」という２つの要素があります。電圧は「ボルト」で表され、電流は「アンペア」で表されます。電圧が高い程、電流が流れやすくなります。逆に、電圧が低いと、電流が流れにくくなります。つまり、高圧の電気を扱う際には、より注意が必要です。