中国の「金石経」
中国で作られた「金石経」は、世界最古の印刷物として知られています。この書物は、16巻の木版印刷による経典で、紀元前770年から476年に至る時期のさまざまな時代のものが現存しています。
「金石経」の特徴
「金石経」には、中国で古くから信仰されている仏教や儒教の経典が刻まれています。この書物の最大の特徴は、木版印刷によって作られたことです。木版印刷は、文字や図案を木製の版に刻み、インクを塗って紙に印刷する技術です。
「金石経」が完成された頃、中国では書写という手作業で本を写す作業が主流でしたが、木版印刷の出現によって大量生産が可能になりました。こうして、思想や文化が一気に広まり、文化的交流が進むようになったといわれています。
木版印刷の普及
「金石経」が作られた頃には、中国全土に木版印刷所が、そして世界にも広がりました。中国からは、朝鮮半島、ベトナム、日本などのアジア各地に技術が伝えられ、また、16世紀にはヨーロッパにも伝わりました。木版印刷がヨーロッパで大流行したのは、秀吉とイエズス会の宣教師が平戸で協力して用いた、日本の懐紙「正保版塔婆本」が切欠であることが知られています。
「金石経」は、古代中国の人々が宗教的な思想を共有し、文化の交流や普及を目的に作られた、貴重な文化遺産といえます。
コメントを残す