世界最古のプログラムの起動方法

概要

今回は、世界最古のプログラムであるエーダックス(Edsac)コンピュータでのプログラム実行方法についてご紹介します。エーダックスは、1949年にイギリスのケンブリッジ大学で開発された初期のコンピュータで、その起動方法は現代のコンピュータとは異なるものでした。

エーダックスの起動方法

エーダックスのプログラムを実行する際には、紙テープにプログラムを穿孔(せんこう)して読み込む必要がありました。プログラムは穿孔機(パンチカードリーダーのような機械)を使用して紙テープに穿孔し、その穿孔された部分にはプログラムの命令やデータが表されていました。

エーダックスは、紙テープに穿孔されたプログラムを読み込んだ後、真空管を使用して電子回路を通じて計算を行いました。当時のコンピュータは非常に大きく、エーダックスもまた、部屋一杯を占めるような巨大な機械でした。

プログラムの起動手順

エーダックスのプログラムを起動するには、以下の手順が必要でした。

1. プログラムのロード

エーダックスのプログラムを読み込むためには、まず紙テープを穿孔機にセットします。穿孔機は、紙テープの穿孔された部分を読み取り、「1」と「0」のビット列としてエーダックスに送信します。

2. メモリへの書き込み

プログラムが紙テープから読み込まれると、エーダックスのメモリにプログラムが書き込まれます。メモリは真空管によって構成され、データや命令を一時的に保存する役割を果たしました。

3. プログラムの実行

プログラムがメモリに書き込まれた後、エーダックスは電子回路を通じてプログラムの命令を実行し始めます。真空管のスイッチングが行われ、計算処理が進行します。

まとめ

エーダックスのような初期のコンピュータでは、プログラムの起動方法は現代のコンピュータとは大きく異なっていました。紙テープにプログラムを穿孔し、そこからプログラムを読み込んでメモリに書き込むという手順が必要でした。

エーダックスはその後も改良が加えられ、コンピュータの進化の一翼を担いました。一方で、現代のコンピュータはより高速で効率的な起動方法を備えており、常に進化し続けています。


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