味覚は舌の上だけでなく裏側でも感じることができます
一般的に私たちは舌の上側に味覚を感じるための味蕾(みらい)があることを知っていますが、実は舌の裏側も味覚を感じることができます。
舌の裏側にも味蕾が存在し、甘みや苦み、酸味、塩味を感じることができます。しかし、舌の裏側の味覚は舌の上よりも感度が低いため、あまり意識することはありません。
舌の裏側にある味蕾の役割
舌の裏側にある味蕾は、特に苦い味覚を感じるのに役立ちます。
なぜなら、苦みは食物が有害な物質や毒性を持っている可能性があることを示しており、人間は自然に苦い味を避けるようになっています。そのため、苦い味を感じることで身体を守ることができます。
舌の裏側にある味蕾の感度は、苦い味を感じるのに特化していると考えられています。
舌の味覚マップは誤解がある
多くの人が学校や教科書で習った舌の味覚マップは実は誤解があります。
一般的には「舌の前側で甘み、舌の横側で酸味、舌の後ろで苦みを感じる」とされてきましたが、実際には味覚は舌全体で感じることができます。
これは1950年代に行われた研究で、舌の異なる箇所で特定の味を感じやすいという結果が出たことから誤解が生まれたものです。
実際には、舌全体の味蕾が均等に刺激を受けることで、甘み、酸味、苦み、塩味を正確に感じることができます。
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