地球上で最も高い山はエベレストではない！？

1. エベレストではなく「マウナ・ケア」が最も高い

一般的には、エベレスト（標高8,848メートル）が地球上で最も高い山とされていますが、厳密にはマウナ・ケアが最も高いとされています。

マウナ・ケアは、ハワイのビッグアイランドにある火山で、標高は4,207メートルです。しかし、この山は海面下の海底からの全高を含んでおり、実際の山体だけで考えた場合、エベレストを超えているのです。

エベレストやマウナ・ケアとは異なる観点で見ると、地球上で最も急な山は「ド・シャリドゥス峰」とされています。

ド・シャリドゥス峰は、ボリビアとアルゼンチンの国境に位置するアンデス山脈の一部で、標高は6,962メートルです。この山は、ベースキャンプから山頂までの距離がわずか1.22キロメートルと非常に短く、急勾配の岩壁が特徴です。

地球上で最も地球に近い山として知られているのは、スペインのテネリフェ島にある「モンジョ・デル・ディアブロ」です。

モンジョ・デル・ディアブロは、標高は約3,715メートルでありながら、大気の濃度が非常に薄く、山頂には実際の海抜よりも高い位置にあることが知られています。これは、近くにあるカリマと呼ばれるカルデラ内部に取り残された大気が山頂の気圧を下げているためです。

これらの豆知識を知ることで、地球上の山々について新たな視点を持つことができるでしょう。