ナイル川が世界最長の川である理由
世界で最も長い川として知られているのは、アフリカ大陸を流れるナイル川です。
ナイル川は、その全長が約6,650キロメートルにも及ぶとされています。この驚異的な長さは、エジプトのカイロから中央アフリカへと続く流域を含めたものであり、多くの国を通り抜けています。
ナイル川がこれほどまでに長い長さを持つ理由は、大きく分けて2つあります。
1. 源流と流域の広がり
ナイル川の源流は、ルワンダのニャンザ湖とブルンジのタンガニーカ湖にあります。この2つの湖は、アフリカ大地溝帯から生じた深い谷に位置しており、ナイル川の水はこれらの源流から発する形で流れ出します。
その後、ナイル川は南方に向かって流れ、ウガンダ、南スーダン、スーダンなどの国々を通過します。また、エチオピアのティシタ湖といくつかの支流もこの川に合流しています。
このように、多くの源流や合流点が存在することにより、ナイル川は長い距離を経て流域が広がることになりました。
2. 年間の降水量と氷河の存在
もう一つの理由は、ナイル川流域の気候条件です。アフリカ大陸の北東部は砂漠地帯が広がっており、非常に乾燥していますが、ナイル川はこの地域を貫通しています。
ただし、ナイル川上流部では、年間を通じて一定の降水量があります。この降水量により、ナイル川の水量が保たれ、流域が広がることで川の長さも伸びることとなりました。
さらに、ルワンダやウガンダの山岳地帯には氷河が存在しており、これらの氷河からも水が流れ込んでいます。この氷河の存在もナイル川の水量を増加させ、流域を広げる一因となっています。
以上のような要素が組み合わさった結果、ナイル川は世界最長の川となりました。
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