バッテリーの発明と使われ方
バッテリーは現代の生活には欠かせない電力供給装置ですが、実は電気機器の原型であるバッテリーは非常に古い時代から存在していました。紀元前4世紀には、古代エジプトで使われたオリジナルのバッテリーが作られていたのです。
紀元前4世紀のバッテリー
紀元前250年頃に建設されたエジプトのテベンブ一帯で発見されたアーティファクト、“ベグダッド電池”として広く知られています。この“電池”は、陶器の中に突き出た銅板と鉄棒が入っており、内部には酸性の液体(酢酸など)が充填されていました。
このバッテリーが具体的にどのように使われたのかは未だ明確ではありませんが、いくつかの説があります。一つの説では、このバッテリーを利用して電気めっきを行うための電力供給源として利用されたとされています。また、他の説では、薬効を持つ電気療法装置として使用された可能性があるとされています。
バッテリーの再現実験
このバッテリーの機構は、科学者たちによって再現実験が行われ、実際に作動することが確認されています。内部に電解質を入れることで、銅板と鉄棒の間に微弱な電流を生み出すことができるのです。
なぜ古代エジプトでこのようなバッテリーが作られたのか、どのように使われたのかははっきりしていませんが、古代人々が電気の存在を認識し、それを利用した事実は驚くべきものです。このバッテリーの発明は、電気工学の歴史の一部として私たちに残されています。
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