はじめに
隕石(いんせき)とは、宇宙空間から地球に落下してくる天体の塊のことです。隕石が地球の大気圏(たいきえん)に突入すると、火球となって観測されることがあります。しかし、なぜ隕石は燃え尽きずに地表に落下するのでしょうか。
隕石の構成
隕石は、主に鉄やニッケルなどの金属と、岩石からなる混合物です。地球の大気圏に突入する際、摩擦熱によって表面が加熱されます。この熱により、隕石の外側は溶けたり蒸発したりすることで火球となります。
火球の仕組み
火球は、大気圏内の空気との摩擦によって加熱され、発光するものです。隕石が高速で地球の大気に突入する際、その速度によって発生する空気抵抗により、隕石の表面が加熱されます。この加熱によって隕石の表面温度は数千度以上にまで上昇します。
燃え尽きない理由
隕石の表面が加熱されることで火球となりますが、隕石全体が燃え尽きることはありません。なぜなら、隕石の内部は絶対零度(約-273℃)に近い極低温に保たれているためです。隕石は宇宙空間で形成される際に、非常に冷たい環境下で凝固しました。そのため、表面が加熱されても内部の温度は上昇しないため、隕石全体が燃え尽きることはありません。
まとめ
隕石は地球の大気圏に突入する際に火球となりますが、内部が極低温であるために燃え尽きることはありません。そのため、隕石は地表に落下してきてもその形状や物質が残っていることがあります。
コメントを残す