世界最古の大学はアフリカに存在する

イスラム黄金時代に創設されたティンブクトゥ大学

多くの人が古代ギリシャや中世ヨーロッパに存在する大学を思い浮かべるかもしれませんが、実は世界最古の大学はアフリカに存在します。その大学とは、ティンブクトゥ大学です。

ティンブクトゥ大学は、現在のマリ共和国内に位置するティンブクトゥ市にあるイスラム教の学術機関です。この大学は、13世紀から17世紀の間に栄えたイスラム黄金時代に創設されました。

イスラム黄金時代のティンブクトゥは、商業や学術の中心地として栄えており、アフリカ大陸を代表する知識の拠点として知られていました。ティンブクトゥ大学はその中心的な存在であり、多くのイスラム学者が集まり、学問や宗教の研究を行っていました。

ティンブクトゥ大学は、イスラム教の学術機関というだけでなく、図書館や学術研究施設としての役割も果たしていました。この大学は、数千冊に及ぶ貴重な手写本や文献を収蔵しており、イスラム文化や科学の発展に大きく貢献しました。

また、ティンブクトゥ大学は学問の自由を重んじる環境を提供していたため、多くの学生や学者が集まり、知識の交流が行われていました。これにより、イスラム黄金時代のティンブクトゥは、アフリカ屈指の知識の拠点として発展しました。

現代のティンブクトゥ大学は、その栄光を取り戻そうとしています。過去に失われた多くの手写本や貴重な文献を保護し、修復する活動が行われています。また、学問や研究の再興も進められており、多くの学生や研究者がティンブクトゥを訪れ、知識の交流を行っています。

ティンブクトゥ大学の存在は、アフリカの豊かな知識の歴史を物語っています。古代から現代まで続く学術の拠点としての役割は、今もなお続いています。