ヒトの体温は実は一定ではない！

1. 体温は時刻によって変動する

一般的に、ヒトの体温は37℃とされていますが、実際には体温は時刻によって変動することがわかっています。朝起きたばかりや夜寝る前は体温が低くなる傾向があります。これは体内時計や代謝率の変化によるもので、朝は体を冷やしたり、夜は体を温めたりするためです。

季節によっても体温は変動します。冬の寒い時期には体温が上昇し、夏の暑い時期には体温が下がる傾向があります。これは体が外部環境に適応するための反応です。冷たい環境では体温を上げることで身体を保護し、暑い環境では体温を下げることで身体の熱を放出します。

体温には個人差があり、一般的な平均体温からわずかに上下することがあります。この個人差は遺伝的な要素や生活環境、健康状態によっても影響を受けます。体温が常に平均体温から大きく外れる場合は、体調や健康状態に異常がある可能性がありますので注意が必要です。

体温を計測する際には、計測箇所によっても体温に差が生じます。一般的には口や脇、耳などを計測しますが、これらの箇所ではそれぞれ異なる温度が得られることがあります。口温度は一般的に基準とされますが、脇温度や耳温度はその人の体温により近い値を反映する場合があります。

以上が、ヒトの体温に関する豆知識です。体温は一定ではなく、時刻や季節、個人差、計測箇所によって変動することがわかりました。常に正確な体温を知るためには、適切な計測方法を選び、体調や健康状態も考慮する必要があります。