脳の重さ

脳の重さは約1.4キログラム

脳は人間の体の中で最も重い器官です。一般的には、成人の脳の重さは約1.4キログラムと言われています。

ちなみに、成人の体重が約70キログラムだとすると、脳は体重のわずか2％しか占めていません。

脳組織の約80％は水分でできており、その他の20％は脂肪、タンパク質、ミネラル、炭水化物などの物質で構成されています。

脳の表面積は、絶えず起伏しているため正確には測定できませんが、折り畳んで平らにすると約2平方メートルになると言われています。

脳は約1000億個の神経細胞（ニューロン）で構成されています。これらの神経細胞が信号の伝達を担っているため、脳としての機能を果たすことができます。

脳は神経細胞から発生する微弱な電気信号（神経伝達物質）を使用して情報を伝えます。この信号は、他の神経細胞との接続点であるシナプスを介して伝達されます。

脳は約20％の全身酸素消費量を占めており、酸素供給が途切れるとわずか数分で意識を失ったり、脳機能が低下したりします。また、脳は栄養素もたっぷりと必要とします。

右利きの人の場合、脳の左半球が主に言語処理や論理的思考に関与するため、全体として右利きの人の脳は左利きの人の脳よりも大きいとされています。

脳は成長期には特に大きく成長しますが、成人後も継続的に新しいニューロンを作りだしています。これにより、脳は終生成長し続けることがわかっています。