鏡の法則についての豆知識

鏡の法則とは？

鏡の法則とは、光が平面鏡面上で反射する際の法則です。この法則によれば、入射する光線の角度（入射角）と反射する光線の角度（反射角）は、鏡の法線（鏡面に垂直な直線）と入射光線、反射光線の成す角度が等しくなります。

鏡に映った自分の姿や物体は、実際の左右が逆さまに映るように見えます。これは鏡の反転効果によるものです。

鏡の反転効果には、左右反転と前後反転の2つの種類があります。鏡に映る自分の姿は左右反転されて映りますが、文字や絵は前後反転して映ることがあります。このため、鏡に映した文字を見ると元の文字とは反対の方向に見えるのです。

鏡と同じような形状をした立体鏡（球面鏡や曲面鏡）は、鏡面が曲率を持っているため、一度に全ての光を反射することができません。そのため、立体鏡に映る姿は歪んで見えることがあります。

鏡の中に別の鏡を置くと、無限に映ります。この効果は無限反射と呼ばれており、奥行きがあるように見えますが、実際には長さは限られています。

通常の鏡は、ガラスの裏面にアルミニウムや銀を蒸着したものです。この蒸着層によって、光の反射率が高くなり、鏡の中に映った姿が鮮明に見えます。