世界最古の大学はアフリカに存在する

大学の起源

世界最古の大学として知られているのは、モロッコにあるフェズ・カラウィン大学です。

フェズ・カラウィン大学は、859年に創立されました。そのため、2021年現在、約1,162年の歴史を持つ大学となります。

フェズ・カラウィン大学は、フェズという都市に位置しており、中世イスラム文化の中心地であることでも知られています。

当初、フェズ・カラウィン大学はイスラム法（シャリーア）に特化した学問を行っていました。現在でもイスラム法学、神学、哲学、文学、歴史など幅広い分野で教育が行われています。

フェズ・カラウィン大学は、約10,000人の学生が在籍しており、その多くはモロッコ国内外からの留学生です。また、多くの有名な学者や政治家、作家がこの大学を卒業しています。

フェズ・カラウィン大学は、1981年にUNESCOの世界遺産に登録されました。その理由として、イスラム文化と建築の傑作であると評価されています。

フェズ・カラウィン大学の創設から数百年後の19世紀末、モロッコ全土に近代的な学校制度が導入されました。これにより、大学教育の重要性が再評価されることとなりました。