メールの誕生
1971年、アメリカのコンピュータ技術者レイ・トムリンソンが世界最初のメールを送信しました。当時はARPANETと呼ばれるコンピュータネットワークが存在し、メッセージを送るためには特定のコンピュータにログインする必要がありました。
メールの送信方法
トムリンソンは、当時利用されていたテキストベースのメッセージングシステムである「SENDMSG」を改良し、メールの送信機能を組み込みました。これにより、ARPANET上でメッセージを送受信することが可能となりました。
世界最初のメール
そして、1971年3月21日にトムリンソンは、自身が管理するコンピュータ上でメールを送信しました。送信先はトムリンソンの同僚でありARPANETのユーザーでもあるシュリーバーマン氏でした。
メールの内容
トムリンソンは「QWERTYUIOP」という文字列を含むメールを送信しました。なぜこの文字列を選んだかについては、具体的な理由は明かされていませんが、彼がキーボードに手を置いている際に思いついたものとされています。
このメールによって、世界初のメールが送信された瞬間が証明されました。トムリンソンは後に「メールは凡庸なシステムであると思っていたので、その瞬間の記録を残すことを考えていませんでした。もし記録を残していたら、メール史の一部が失われることはなかったのに」とコメントしています。
世界最初のメールは、わずかな文字列によって送信されましたが、その瞬間は現代の情報通信技術の礎として大きな意義を持っています。
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