世界最古の大学はどこ？

1. はじめに

多くの人が受験や卒業を経験する大学。しかし、世界で最も古い大学はどこなのでしょうか？興味深い豆知識として、今回はその答えをご紹介します。

世界最古の大学として知られるのは、イタリアのボローニャ大学です。ボローニャ大学は1088年に創立され、現在もなお教育機関として機能しています。

ボローニャ大学の創立は、学問の振興を目指す教会の動きによって始まりました。当時、中世のヨーロッパではボローニャが法学の中心地として栄えており、この地に大学が設立されることとなりました。

ボローニャ大学は、現在一般的な学位制度「学士号・修士号・博士号」の導入にも貢献しました。1158年に制定されたボローニャの法典「学問の機関に関する法典」によって、学生への教育や試験制度が整備され、学術的なレベルの向上が図られました。

ボローニャ大学は、中世ヨーロッパにおいて学問の中心地として高い評価を受けました。その影響力は大きく、他の大学の創立にも大きく関与しました。13世紀以降、パリ大学、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学など、多くの大学が設立されるきっかけとなりました。

現在のボローニャ大学は、11学部とちりばめられた文化や歴史的な建物が特徴です。学部ごとに異なる施設が存在し、学生たちは中世の雰囲気を感じながら学ぶことができます。

ボローニャ大学は、人類の知識を広めるために作られた最古の大学であり、その歴史的な影響力は計り知れません。教育の場としてだけでなく、観光名所としても多くの人々を魅了しています。