空気中の雪の結晶はすべて白いというわけではない




結晶の色の理由

一般的に、雪の結晶は白いと思われていますが、実際にはすべてが白くなるわけではありません。雪の結晶が白く見えるのは、光が多重に反射し、全ての波長の光を反射するためです。

しかし、大気中に存在する微小な物質や気体が結晶に取り込まれることにより、結晶の色が変化することがあります。これは「不純物効果」と呼ばれます。

異色の雪の結晶

例えば、大気中に浮遊している微小な塵や汚染物質が結晶に付着すると、雪の結晶が黒っぽく見えることがあります。これは黒い物質が光を吸収するためです。

また、太陽光を含む可視光線のうち、特定の波長の光を吸収する物質が存在する場合、結晶が色付くこともあります。例えば、微量の塩や鉄の酸化物が結晶に存在すると、黄色や赤みがかった色の雪が見られることがあります。

特別な色の雪

さらに、特定の条件下では、特別な色の雪が観察されることもあります。例えば、植物の花粉や藻類が大量発生し、雪の結晶に付着すると、ピンクや緑の雪が現れることがあります。これは「ブラッドスノー」と呼ばれます。

また、氷と雪を形成する際に、大気中に存在する光学的な現象が影響を与えることもあります。たとえば、光の屈折や反射により、アルペングロウやヘイローといった幻想的な色の雪が見られることがあります。


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