世界最古の電灯

電灯の誕生

電灯の歴史は意外にも古く、世界最古の電灯は古代エジプト時代のことです。

エジプトのヒエログリフ（象形文字）の中には、「電気を使った明かり」という意味の絵文字が存在していました。

紀元前250年ごろのプトレマイオス朝時代になると、アレクサンドリアの大図書館で働いていたギリシャの数学者、キュノステファヌスが、エジプトの神殿で使用するために古代エジプトの電灯を再現しました。

古代エジプトの電灯では、2つの金の盤の上に銅の針を立て、盤を回すことで電気が発生していました。

キュノステファヌスが再現した電灯は、「カナリウム」と呼ばれ、エジプトの神殿で儀式や祭りの際に使用されていました。

キュノステファヌスは、金の盤の回転速度や電気の発生量など、細かい部分まで古代の絵文字や資料から再現しました。

古代エジプトの電灯の再現は一時的なものであり、その後失われてしまったため、現在では詳細な仕組みや作り方は分かっていません。