常陸国の石剣奇跡
日本の茨城県にある氷川神社境内に、常陸国造(いばりくのくにのみやつこ)が古代に奉納した石剣「常陸国風神石(いばりくのくにかぜのかみいわ)」があります。
この石剣は、弥生時代前期(紀元前800年から紀元前450年ごろ)に作られたとされ、現存する石剣の中でも最も大きく、重さは約2トン、全長は約5.33メートルあります。
この石剣には、細かい線刻や凹凸模様が彫られているのですが、その中にある「風神」と呼ばれる顔の彫刻が世界最古の彫刻だとされています。
この彫刻は、人顔のようにゆがんだ目、鼻、口がくっきりと彫り込まれており、非常に力強く、生命力にあふれた表現がされています。
また、この石剣には、日本神話に登場する神様、スサノオノミコトやヤマタノオロチなどの神々が描かれていることから、古代日本の宗教や信仰についても知ることができます。
エジプトのスフィンクス
エジプトのスフィンクスは、人面獣身の神話上の生物ですが、建築物のディテールにも役割を果たしています。
古代エジプトでは、建築物を守護するために、入り口や門にライオンや鷲、ヒョウなどの彫刻が設置されることがありました。
しかし、スフィンクスは、表情や動作が豊かに表現されており、古代エジプトの芸術技術の高さと、守護神としての意味合いから重要視されました。
また、スフィンクスの存在が、古代エジプトの文化や建築の発展に与えた影響も大きく、後に世界的に有名になる大ピラミッドが建設されるきっかけとなったとも言われています。
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