味覚とは別に、舌には触覚と温度感覚がある
舌には味覚受容体があり、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の五つの味を感じることができます。しかし、味覚以外にも舌には触覚と温度感覚があります。
触覚は、舌の表面にある微小な突起物である味蕾以外の部分で感じることができます。特に、舌の最後部分にはのどを挟む軟骨である喉仏の直前に外側に突き出た乳頭があります。この乳頭は、食べ物が喉に入りやすくするための「扁桃体の司令塔」とも呼ばれます。
また、舌には内側の筋肉によって感じる温度感覚があります。冷たい飲み物を飲むときに舌がピリッとするのは、この筋肉が刺激されるためです。
味覚には個人差がある
同じ食べ物を食べたとしても、その味を感じ方は人それぞれです。これは、味覚受容体、同じではなく、人それぞれで異なるからです。
また、味覚には年齢や体調、環境によっても影響を受けます。例えば、年齢が上がるにつれて、味覚受容体が減少するため、塩味や甘味をより多く感じるようになります。
味覚は鼻と密接に関係している
実は、味覚は鼻と密接に関係しています。舌で感じる味は、食物の香りが舌から鼻に伝わることによって大きく影響を受けるからです。
例えば、風邪をひいて鼻が詰まっていると、味わいが薄く感じることがあります。また、ワインの試飲会などでは、ワインを嗅いで香りを楽しみ、その後に味わいを楽しむのが一般的です。
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