背景
1948年、朝鮮半島は南北に分断され、北側は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、南側は韓国共和国(南朝鮮)として独立した。しかし、1950年に北朝鮮が南朝鮮に侵攻し、朝鮮戦争が勃発する。
牡丹江事件の発生
1950年10月25日、中国東北部の牡丹江沿岸地域で、北朝鮮軍が南朝鮮軍の輸送船「全羅道号」を攻撃した。この襲撃により、船に乗っていた南朝鮮兵士・民間人合わせて約900人が死亡・行方不明となる惨事となった。なお、この日は平壌陥落の日とされ、北朝鮮軍はこの日を目途に南朝鮮の首都ソウルを占領する作戦を立てていたとされる。
牡丹江事件の影響
牡丹江事件は、北朝鮮と中国の関係を深め、中国が朝鮮戦争に介入するきっかけとなった。また、南朝鮮、アメリカ、および国連軍の指導者たちは、事件を根拠として中国が朝鮮戦争に介入したことを強く非難し、戦争の規模を拡大させる原因となった。
結論
牡丹江事件は、朝鮮戦争中に発生した中国と北朝鮮の関係を深めるきっかけとなった惨事であり、戦争の規模を拡大する原因となった。
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