宇宙には巨大な「塵」が浮遊している

背景

宇宙は広大で、私たちが知覚できる範囲を遥かに超えています。数多くの星や惑星が浮かぶ中、私たちが目にできないものにも存在しています。それが「塵」です。

塵とは、宇宙空間に浮遊する微小な粒子のことです。これらの塵は、恒星の誕生や爆発、彗星の通過、惑星の形成などで発生します。

・サイズ
塵のサイズは非常に小さく、μm（約1/1000mm）単位で表されます。一方で、約5μm以上の微粒子は、鼻から呼吸器官などに入り込むため健康に悪影響を与える可能性があります。

・密度
塵の密度は非常に低く、1cm3あたり10個以下といわれています。このため、地球の大気圏に入っても燃え尽きることなく、無数に宇宙空間で浮遊し続けることができます。

宇宙探査において、塵は重要な役割を果たしています。例えば、ターゲットへの接近時に塵が衝突すると、塵から発生する光を観測することで、その物質の成分や起源を明らかにすることができます。

宇宙には私たちが目にするものとは異なる、微小で低密度な塵が浮遊しています。宇宙探査においても、塵が与える影響は大きく、今後の研究に期待が寄せられます。