イルカは睡眠で片方の脳を休める

イルカの脳の構造

イルカの脳は脊椎動物の中でも非常に大きなものを持っていると言われています。その脳の構造はよく発達し、高度な認知能力を持っていることが知られています。

しかし、イルカは水中で生活するため、全身を休めるための睡眠をとることが難しいのです。そのため、イルカは片側の脳だけを休める「半球睡眠」と呼ばれる状態に入ることがあります。

この状態では、イルカは意識を保ったままで水中を泳ぎながら呼吸を続けることができます。そして、通常の睡眠のように全身を休めることができるそうです。

このような珍しい睡眠モードを採用する理由は、イルカが海の中で生きる上での安全性に関係していると考えられています。

たとえば、イルカの主要な天敵であるシャチが、イルカが全身を休めているところを襲った場合、イルカは即死してしまいます。しかし、半球睡眠中のイルカは片方の脳が常に覚醒しているため、シャチとの戦いに備えることができるのです。