「宇宙の壁」について

宇宙の壁とは

「宇宙の壁」とは、宇宙空間に存在する“大規模構造体の壁”のことを指します。この壁は、約10億年前に誕生したとされる銀河団や銀河フィラメントなどの大規模構造と比べると、更に巨大な物質の壁で構成されています。

宇宙の壁は、銀河スーパークラスターと呼ばれる超巨大な“銀河の集まり”が、約20億年前に集まって出来上がったものです。この銀河スーパークラスターは、宇宙内で最も大規模な構造物の一つで、直径が約6億光年にも達しています。

宇宙の壁は、2013年に欧州宇宙機関（ESA）が打ち上げたプランク衛星によって観測されました。プランク衛星は、宇宙背景放射と呼ばれる放射線を観測し、そのデータから宇宙の大規模構造を解析することができます。

宇宙の壁は、銀河スーパークラスターと呼ばれる銀河の集まりが、約20億年前に集まって出来上がった物質の壁であることが分かっています。この壁は、プランク衛星によって初めて観測されました。今後、これまで知られていなかった宇宙の驚くべき発見があるかもしれません。